① 口腔内環境調査


🍀 糖尿病とお口の健康に関する当院の研究成果
栗並医院では、糖尿病診療だけでなく、お口の健康(歯・歯周病)との関係についても臨床研究を行っています。当院で実施した研究が、内科学の国際学術誌 Internal Medicine(2023年) に掲載されました。
🦷 研究タイトル
2型糖尿病患者では、残っている歯や健康な歯の本数が少ない
― 歯科専門職による評価に基づく横断研究 ―
🔍 研究のポイント
- 歯科医師・歯科衛生士が実際に口腔内を診察して評価
- 糖尿病患者さんと、糖尿病のない方を比較
- 「自己申告」ではなく、客観的な歯科評価を用いた点が特徴
📊 主な結果
- 糖尿病のある方は、
- 平均で約3本、残っている歯が少ない
- 健康な歯は約4本少ない
- 糖尿病の方では
- 20本未満の歯しか残っていない割合が高い
- 一方で
- 定期的に歯科受診している糖尿病患者さんでは、歯の本数が保たれている ことが分かりました
💡 この研究から分かること
糖尿病は血糖値だけの病気ではありません。
歯や噛む力の低下は、栄養状態や生活の質、将来の健康にも影響します。
この研究は、
「糖尿病の管理には、内科と歯科の連携が重要である」
ということを、日本の実臨床データで示したものです。
🏥 栗並医院の診療方針
栗並医院では
- 糖尿病の専門的な内科診療
- 併設歯科との連携
を活かし、全身と口腔を一体として考える医療を大切にしています。
📄 論文情報
- Kurinami N, et al.
- Internal Medicine 62: 987–993, 2023
- DOI: 10.2169/internalmedicine.9773-22
② 糖尿病と歯周病


🍀 糖尿病と歯周病の関係
― 栗並医院発の医学研究 ―
栗並医院では、糖尿病診療に加えて、歯周病と血糖コントロールの関係についても臨床研究を行っています。
この研究成果は、日本糖尿病学会の国際学術誌 Diabetology International(2024年) に掲載されました。
🔍 研究の目的
歯周病は糖尿病と深く関係していることが知られていますが、
「どの程度の血糖コントロールから歯周病が重症化しやすくなるのか」
については、明確な基準がありませんでした。
本研究では、HbA1c(血糖の指標)と歯周病の重症度との関係を詳しく調べました。
📊 研究方法の特徴
- 対象:当院に通院中の2型糖尿病患者さん
- 歯科医師・歯科衛生士が直接お口の中を診察
- 歯周病の重症度を**国際基準(CPI)**で評価
- 血糖指標(HbA1c)との関連を統計解析
🧪 主な結果
- 重症の歯周病は、HbA1cが高い患者さんに多い
- 歯周病が重症化する目安となる HbA1cは7.3%
- 男性は、HbA1cとは独立して歯周病が重症化しやすい傾向
- 女性では、HbA1cが7.3%以上になると歯周病が急増
💡 この研究から分かること
糖尿病の管理は、合併症予防だけでなく、
歯周病の進行を防ぐうえでも非常に重要です。
特に女性では、
HbA1c 7.3%を超えると歯周病のリスクが大きく高まる
ことが示されました。
🏥 栗並医院の診療方針
栗並医院では、
- 血糖コントロール
- 定期的な歯科受診
- 内科と歯科の連携
を重視し、全身とお口を一体として考える糖尿病診療を行っています。
📄 論文情報(医療関係者向け)
- Kurinami N, et al.
- Severe periodontal disease in Japanese patients with high HbA1c levels
- Diabetology International 2024; 15:562–568
- DOI: 10.1007/s13340-024-00732-7